この記事でわかること

- オンラインゲーム歴7年
- 一番プレイしているのは原神
- BF6もやっている
PS5でオンラインゲームをプレイ中にラグが気になる場合、DNS設定を変更すると改善される可能性があります。
DNSを変えるなら、無料で使える以下の4つがおすすめです。
| DNS | プライマリー | セカンダリー |
|---|---|---|
| Cloudflare | 1.1.1.1 | 1.0.0.1 |
| Googleパブリック DNS | 8.8.8.8 | 8.8.4.4 |
| Quad9 | 9.9.9.9 | 149.112.112.112 |
| OpenDNS | 208.67.222.222 | 208.67.220.220 |
この記事では、DNSサーバーの設定方法を紹介しています。
実際に検証した結果も公開しているので、効果があるのか気になる方も参考になるでしょう。
DNS変更以外のラグ改善方法も解説しているため、快適なゲーム環境を整えたい方は、最後まで読んで試してみてください。
オンラインゲームでのラグを解消するには、光回線を乗り換えるのがおすすめです。
なぜなら、光回線は事業者によって通信の速さが異なるからです。
中には、料金は高いもののオンラインゲームに特化されている光回線もあります。
とくにホームルーターやモバイルルーターを使用している方は、早めに光回線へ乗り換えましょう。
DNSとは?
まずは、DNSがなにか見ていきましょう。
ドメイン名とIPアドレスを紐つけるサーバー
DNSとは、ドメイン名とIPアドレスを紐つけるサーバーです。
インターネット上には
- ドメイン名
- IPアドレス
という2種類の住所があります。
ドメイン名はユーザー向けの住所で、「google.com」や「youtube.com」のような文字列です。
一方、IPアドレスはデバイス向けの住所で、「142.250.207.46」のような数字の羅列となっています。
イリやんドメイン名とIPアドレスを紐つけて同じ住所であると定義づけるのが、DNSサーバーです。
DNSを変えると通信が速くなる可能性あり
DNS設定を変更すれば、通信の遅さを改善できる可能性があります。
その理由は、DNSサーバーを変えると通信するルートも変わるからです。
混んでいるDNSサーバーを使用していると、ドメイン名をIPアドレスに変換する処理に時間がかかってしまいます。
逆に空いているDNSサーバーに切り替えれば、スムーズに変換処理が行われます。



結果として通信が速くなって、オンラインゲームならラグ解消に期待できるわけだね。
PS5でDNSを設定する7ステップ
PS5のホーム画面から、以下の手順でDNSを設定します。
ホーム画面の右上にある歯車のマークが設定です。
- 「設定」→「ネットワーク」→「設定」→「インターネット接続を設定」と進む
- 登録済みネットワークを選んでオプションを押す
- 「詳細設定」を選ぶ
- 「DNS設定」→「手動」と進む
- 「プライマリーDNS」と「セカンダリーDNS」を設定する
- 右下の「OK」を押せば完了
- 「インターネット接続を診断」で確認しておく


DNS設定の「プライマリーDNS」と「セカンダリーDNS」は、以下の表から選んで入力してください。
| DNS | プライマリー | セカンダリー |
|---|---|---|
| Cloudflare | 1.1.1.1 | 1.0.0.1 |
| Googleパブリック DNS | 8.8.8.8 | 8.8.4.4 |
| Quad9 | 9.9.9.9 | 149.112.112.112 |
| OpenDNS | 208.67.222.222 | 208.67.220.220 |
いずれのDNSも無料で使えるので、気軽に試してみましょう。



それぞれのDNSで速度やPing値が異なるので、一番調子がいいDNSに設定しておけばOKです。
DNS変更に効果はある?【検証結果あり】
DNSの変更にどれくらい効果があるのか、実際に検証しました。
通信速度は誤差 or 悪化
今回の検証結果では、誤差レベルでしか変わらなかったか悪化したかでした。
| DNS | ダウンロード速度 | アップロード速度 |
|---|---|---|
| Cloudflare | 91Mbps | 80Mbps |
| Googleパブリック DNS | 92Mbps | 87Mbps |
| Quad9 | 52Mbps | 3.2Mbps |
| OpenDNS | 91Mbps | 88Mbps |
| 設定なし(自動) | 91Mbps | 80Mbps |
結果としては、Quad9だけ悪化してほかのDNSは誤差レベルでしか変わりませんでした。
Quad9はダウンロード速度とアップロード速度のどちらも低下しており、とくにアップロード速度の低下がひどいですね。



Quad9は通信の速さよりセキュリティ面が強みだから通信が遅いのかな。



別の日にQuad9を調べたら、ダウンロード速度は90Mbps以上出ていました。
なお、過去に
- Cloudflare
- Googleパブリック DNS
の2つをPS4で検証した結果は、どちらも悪化していました。



検証は、PS4は実家、PS5は今住んでいるマンションで行っています。
Ping値は誤差レベル
Ping値は誤差レベルでしか変わりませんでした。
今回、僕が一番プレイしている原神で検証しました。
| DNS | 原神でのPing |
|---|---|
| 設定なし | 15ms |
| Cloudflare | 14ms |
| Googleパブリック DNS | 15ms |
| Quad9 | 13ms |
| OpenDNS | 16ms |
見ると、ほぼ変わりませんね。



差がなかったのは、大してダウンロード速度が変わらなかったからでしょう。
とりあえずDNSを変えてみるのがおすすめ
ラグに悩んでいるなら、とりあえずDNSを変えてみましょう。
なぜなら、インターネット環境は人によって異なるからです。
今回の検証結果では、劇的な効果は見られませんでした。



だけど、人によってはよくなる可能性があるよ。
今回紹介したDNS、どれも無料で利用可能です。
もし効果がなかったまたは悪化しても、簡単に設定を戻せます。



戻す場合は、DNSサーバーを「自動」に切り替えればOKです。
リスクはなくコストもかからないので、ダメ元でDNSを変えてみましょう。
オンラインゲームに必要な通信速度とPing値の目安
- ダウンロード速度は30Mbps以上
- アップロード速度は10Mbps以上
- Ping値は30ms以下
ダウンロード速度は30Mbps以上
ダウンロード速度は30Mbps以上出ていれば、FPSでも問題なくプレイできます。
僕が昔Apex Legendsで検証したときは、ダウンロード速度が35Mbps程度でした。



結果として問題なくプレイでき、十分撃ち合いに勝てました。
なので、30Mbps以上出ていれば、快適にプレイできるでしょう。



100Mbps以上出ていれば、かなり安定性は高いよ。
ただし、30Mbpsを大きく下回ると画面がカクついたり、場合によっては敵が瞬間移動したりする場合があります。
現在の速度が30Mbps以下なら、改善しましょう。
アップロード速度は10Mbps以上
アップロード速度は10Mbps以上出ていれば問題ありません。
オンラインゲームでは、こちらからプレイ中にアップロードするデータは少ないたので、低くても問題なくプレイできます。



先ほど紹介したQuad9というDNSで、Delta Forceをプレイしてみました。
検証時のアップロード速度は3.5Mbps程度です。
結果は、問題なくプレイできて十分撃ち合いに勝てました。



Ping値は20ms程度と、安定的だね。


なので、10Mbps以上出ていれば問題なくFPSでもプレイできるでしょう。
ただし、ライブ配信を行うなら30Mbps以上は必要です。
アップロード速度が低いと、プレイにラグが出てしまいます。
Ping値は30ms以下
Ping値は、30ms以下なら快適にFPSをプレイできるといわれています。
僕の体感は以下のとおりです。
| Ping値 | 体感 |
|---|---|
| 40ms以下 | ラグなく快適にプレイできる |
| 40ms〜50ms | 多少ラグを感じ始める |
| 50ms〜60ms | ラグや違和感を明確に感じる |
| 60ms以上 | ラグがキツくなり撃ち合いで不利になる |
FPSをプレイするなら、余裕を持って30ms以下になるようにネット環境を整えておきましょう。
ただし、ジャンルによっては高くても問題ありません。
RPGやシミュレーションゲームなら50ms程度でも十分楽しめます。



リアルタイムでの戦いがないゲームなら、Ping値は高めでも問題ないよ。
自分がプレイするゲームの種類に応じて、許容できるPing値の目安を判断しましょう。
DNS変更以外のラグを改善する7つの方法
- ルーターを再起動させる
- ネットに接続しているデバイスの数を減らす
- 有線接続に切り替える
- Wi-Fiの周波数を変える
- ルーターの設置場所を変える
- 古いルーターは買い替える
- 光回線に切り替える
1.ルーターを再起動させる
ルーターの電源を入れっぱなしにしていると、熱がこもったり不具合が起こったりして、通信が遅くなってしまいます。
ルーターを再起動すれば、ルーターの熱が放出されて内部で起こっている不具合が解消されて、通信がスムーズになる可能性があります。



ルーターにも休息が必要なんだね。
再起動のやり方は簡単で、ルーターの電源を一度切って2〜3分ほどほど待って電源を入れるだけです。
電源ボタンがない機種の場合は、コンセントから電源プラグを抜いて待ちましょう。



僕もネットへの接続が悪いときは、ルーターの再起動するだけで解消されます。
長期間ルーターの電源が入りっぱなしになっているなら、一旦ルーターの電源を落としましょう。
2.ネットに接続しているデバイスの数を減らす
同時に多くのデバイスがインターネットに接続していると、回線が混雑してしまいます。
回線が混雑していると、スムーズに通信が行われなくなってしまいます。



夜に通信が遅くなるのは、インターネット回線が混雑しているからだよ。
動画を見ながらゲームをプレイしているなら、動画は再生しないようにして、ネットに接続するデバイスを減らしましょう。



ただし、家族に対して、「今ゲームやっているからネットは使うな」とはいわずに、譲り合いましょう。
3.有線接続に切り替える
Wi-Fiでの無線よりも、LANケーブルを使った有線接続の方が、通信の安定性は高いです。
Wi-Fiは電波で通信するので、壁や家具などの障害物に影響を受けやすく、通信が不安定になりやすくなります。



LANケーブルは通信がケーブルに保護されているから、外部からの影響が少なく安定的だよ。
通信の安定性を高めるためにも、接続はLANケーブルを利用しましょう。



家電量販店に売っているLANケーブルで十分です。
4.Wi-Fiの周波数を変える
Wi-Fiには2.4GHz帯と5GHz帯の2種類の周波数があり、切り替えるだけで通信の安定性アップに期待できます。
2.4GHz帯と5GHz帯では、特徴が異なります。
| 周波数 | 特徴 |
|---|---|
| 2.4GHz | 電波が遠くまで届きやすい 家電の電波と干渉して弱くなりやすい |
| 5GHz | 家電の電波との干渉がない 電波の届く範囲は狭め |
どうしてもLANケーブルを通せないなら、Wi-Fiの周波数を変えてみましょう。



どちらがいいかは状況によって変わるので、両方試して調子がいい周波数で接続しましょう。
5.ルーターの設置場所を変える
ルーターの設置場所を変えるだけでも、Wi-Fiの電波状況が改善されます。
ルーターから発信される電波は、障害物や距離によって弱くなってしまうからです。
床に直接置いたり、部屋の隅に置いたりすると電波が届きにくくなります。



床や壁に近いと、電波が変な反射を起こして電波の届く範囲が狭くなります。
また、ルーターの周辺に
- 金属製の家具
- 電子家電
- 水槽
などがあると、Wi-Fiは弱くなります。



家電の電波に干渉されたり、水に電波が吸収されたりして、通信が弱くなるよ。
Wi-Fiで接続するなら、部屋の中心付近で床から1mから2mの高さにルーターを設置しましょう。



現実的に厳しそうなら、とりあえずルーターの置き場所を変えるだけでも変わりますよ。
6.古いルーターは買い替える
古いルーターは、通信が遅くなってしまいます。
5年以上使っているルーターは、経年劣化を起こしている可能性が高いです。
経年劣化を起こしていると、処理が遅くなってしまい、通信も遅くなってしまいます。
5年以上使っているなら、新しくルーターを買い換えましょう。



家電量販店で売っているルーターを買えばOKだよ。
7.光回線に切り替える
モバイルルーターやホームルーターを使っているなら、光回線に乗り換えましょう。
光回線は光ファイバーケーブルで通信しているので、安定して高速通信ができます。
モバイルルーターやホームルーターは電波でインターネットに接続するため、通信が不安定になりやすいです。
電波では、住んでいるエリアや周辺の環境、天候などに通信の速さが左右されてしまいます。



実際、僕が住んでいるマンションは、4階だからか電波は弱いです。
もし、モバイルルーターやホームルーターを使ってPS5をインターネットに接続しているなら、光回線に乗り換えましょう。
PS5のDNSに関するよくある質問
- DNSエラーが出る原因は?
- おすすめのネットワーク設定は?
- DNSを変えても大丈夫?
- VPNの導入はどうなの?
- 計測結果に出てくるNATタイプとは?
- DNSエラーが出る原因は?
-
DNSエラーが表示されるおもな原因は、DNS設定の入力ミスです。
プライマリーDNSとセカンダリーDNSは、正確に入力しましょう。
数字の間にあるドットも入力する必要があります。
- おすすめのネットワーク設定は?
-
一番いいのは、LANケーブルによる有線接続で、「かんたん」設定です。
DNSやMTUなどの設定を自動で最適化してくれるので、楽に設定できます。
- DNSを変えても大丈夫?
-
基本的に問題ありません。
もし変更後に不具合が起きても元に戻せるので、気軽に試してみましょう。
- VPNの導入はどうなの?
-
VPNの導入は、ラグ改善という観点ではおすすめできません。
VPNで通信が安定するといわれています。
しかし、ゲームによっては禁止されている場合があり、場合によってはBAN(アカウント凍結)といったペナルティを受けてしまいます。
- 計測結果に出てくるNATタイプとは?
-
NATタイプとは、どのような接続方法になっているかを表しています。
2>1>3の順番によく、NATタイプ3は不具合が起こっている状態です。
まとめ:とりあえず変えてみるのがいい
無料で手間をかけずに変えられるので、ラグに悩んでいるならとりあえずDNS設定を変更してみましょう。
もし効果がなかったまたは悪化した場合であっても、すぐに元に戻せます。
DNS変更で改善されなかった場合は、以下7つの方法を試してみましょう。
- ルーターを再起動させる
- ネットに接続しているデバイスの数を減らす
- 有線接続に切り替える
- Wi-Fiの周波数を変える
- ルーターの設置場所を変える
- 古いルーターは買い替える
- 光回線に切り替える
とくに、モバイルルーターやホームルーターを使用している方は、光回線への乗り換えた方がいいでしょう
光回線なら安定して高速通信ができるため、快適にオンラインゲームをプレイできます。
オンラインゲームにおすすめの光回線については、以下の記事で詳しく紹介しているので、ぜひチェックしてみてください。










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