この記事でわかること

- オンラインゲーム歴7年
- 一番プレイしているのは原神
- BF6もやっている
PS5でオンラインゲームをプレイしているときにラグが発生するなら、ルーターが原因かもしれません。
古いルーターや性能の低いルーターを使っていると、通信速度が遅くなってラグが起こりやすいです。
この記事では、PS5用のルーターを選ぶポイントや、購入すべきケースについて解説しています。
おすすめのルーターや注意点も紹介しているので、ルーターの買い替えを検討している方は、最後まで読んで参考にしてください。
ルーター以外にも、自宅のネット環境が原因でゲームがラグくなる場合もあります。
とくにネット回線は、回線の速さや安定性に大きく影響を与えます。
利用しているネット回線そのものが原因でラグが起こっている場合は、オンラインゲームに強い光回線への乗り換えも考えておきましょう。
PS5用のルーターを選ぶ3つのポイント
- Wi-Fi6に対応しているか
- 通信を強くする機能が搭載されているか
- 価格はお手頃か
1. Wi-Fi6に対応しているか
Wi-Fi6は2019年から始まった規格で、それまでのWi-Fi5より1.4倍通信が速くなっています。
複数のデバイスを同時にインターネットへ接続していても、Wi-Fi6なら通信が遅くなりにくいです。
イリやんWi-Fi5までは、複数のデバイスを接続させていたら回線が混雑して通信が遅くなる場合もありました。



回線の混雑は、ラグが起こる原因の1つだよ。
Wi-Fi6は「直交周波数分割多元接続(OFDMA)」という無線通信方式の技術によって、混雑を解消できます。
そのため、家族がスマートフォンやタブレットでインターネットを使っていても、PS5のゲームプレイに影響が出にくいです。
複数人の家族で住んでいるなら、Wi-Fi6は必須といえるでしょう。
ただし、PS5にWi-Fi6E以上の規格は不要です。(詳しくは後述)
2. 通信を強くする機能が搭載されているか
通信を強化する機能が搭載されているルーターなら、PS5の通信が快適になりやすいです。
おもな機能を、以下の表にまとめました。
| 機能名 | 説明・効果 |
|---|---|
| ビームフォーミング | 特定の端末に向けて電波を集中的に届ける機能で、PS5がある場所へ電波を効率的に送れる |
| MU-MIMO | 複数の端末に同時にデータを送信できる機能で、家族が同時にインターネットを使っていても速度が低下しにくい |
| QoS機能 | ゲーム通信を優先的に処理してくれる機能 |
購入前にルーターの仕様欄を確認して、どの機能が搭載されているかチェックしてみてください。



これらの機能も、パッケージに書いてある場合が多いよ。
3. 価格はお手頃か
ルーターの価格はピンキリです。
オンラインゲームに特化したゲーミングルーターは、安くても1.5万円、高いモデルなら3万円以上かかります。



一方、一般的なルーターなら安いなら5,000円程度、高くても1万円以下です。
スペックが高いほどルーターの価格も高額になるのですが、場合によってはハイスペックなルーターを購入する必要はありません。
たとえば、一人暮らしなら2. 通信を強くする機能が搭載されているかで紹介した機能は必要ないでしょう。
また、アンテナが外付けタイプなら電波を飛ばす方向を決められる反面、価格が高めです。



価格と機能のバランスを見極めて、必要な機能が揃っているルーターを選べば、お手頃価格で購入できるはずだよ。
PS5におすすめのルーター4選
- TP-Link Archer AX23V
- バッファロー WSR-1500AX2L/N
- エレコム WRC-W601-B
- TP-Link Archer 2510
TP-Link Archer AX23V
1つ目は、TP-Linkの「Archer AX23V」です。
アンテナは内蔵していますが、ビームフォミングによって接続しているデバイスへ集中して電波を飛ばします。
そのため、PS5まで離れていてもしっかり電波を飛ばせるでしょう。
IPv6 IPoE通信にも対応しているので、v6プラスのようなPS5で利用できる通信速度を速められるサービスを利用できます。
v6プラスとは?
IPv4とIPv6を組み合わせた通信方式です。
正式には「IPv4 over IPv6」といいます。
ラグの原因である回線の混雑を回避できるので、ネットユーザーが増える夜でも安定した通信ができます。
価格は税込4,980円(Amazon)と、お手軽な価格となっています。
- 安くルーターを購入したい人
- Wi-Fiで接続する予定の人
バッファロー WSR-1500AX2L/N
2つ目は、バッファローの「WSR-1500AX2L/N」です。
最大12台同時に接続できるので、回線の混雑は起こりにくいでしょう。
今まで使っていたルーターの除方や設定を丸ごと受け継ぐ「スマート引越し」に対応しているので、買い換えたときの移行作業が簡単です。
IPv6に対応したルーターなので、PS5で安定した通信ができるでしょう。
- 家族で複数のデバイスを同時に接続する人
- ルーターを買い替える人
エレコム WRC-W601-B
3つ目は、エレコムの「WRC-W601-B」です。
最大26台まで同時に接続できるので、家族間で回線の混雑は起こりづらいでしょう。
価格は税込4,980円(Amazon)と安めなので、コスパよく購入できます。
- 安くルーターを購入したい人
- 家族間で多くのデバイスを接続する人
TP-Link Archer 2510
4つ目は、TP-Linkのゲーミングルーター「Archer 2510」です。
Archer 2510はオンラインゲームには欲しいQoS機能を搭載しています。
QoS機能とは?
ゲームの通信を優先して通信させる機能です。
また、LANポートには最大2.5Gbpsの「ゲーミングポート」が用意されています。
そのため、有線と無線、どちらでもゲームの通信を優先させられます。
価格は税込14,800円(Amazon)と、ゲーミングルーターとしては安めです。
- ゲーミングルーターが欲しい人
- ゲームを最優先で通信させたい人
PS5でルーター以外にそろえたいものは2つ
- LANケーブル
- Wi-Fi中継機
1. LANケーブル
LANケーブルを使えば無線接続よりも通信が安定し、ラグの発生を抑えられます。
LANケーブルが付属していないルーターもあるので、付属されていない場合は購入しましょう。



付属していても短いから、ルーターとPS5の距離によってはLANケーブルが必要だよ。
LANケーブルにはカテゴリーと呼ばれる規格があり、カテゴリー6以上を選ぶと高速通信に対応できます。



カテゴリー6は最大1Gbps、カテゴリー6Aなら最大10Gbpsの通信速度に対応しているので、PS5のオンラインゲームでも十分な速度を確保できるでしょう。
ケーブルの長さや形状は、設置環境に合わせて選んで、余裕を持たせた長さにすると配線しやすくなります。



平べったいタイプなら、ドアに5mmくらいの隙間があれば通せるよ。


オンラインゲームは、一瞬でも回線が途切れるとオンラインから弾かれてしまいます。
回線を安定させるためにも、LANケーブルで接続しましょう。
2. Wi-Fi中継機
Wi-Fi中継機はルーターから発信される電波を中継して、電波が届きにくい場所まで届けてくれます。



たとえば、ルーターがリビングにあってPS5が2階の部屋にある場合、途中の部屋や階段付近といったルーターとPS5の中間に中継機を設置すれば電波を強化でき、電波を届かせられます。
ルーターとPS5の距離が遠くて、どうしてもLANケーブルを通せない場合は、Wi-Fi中継機を利用しましょう。



LANケーブルで接続するタイプの中継機なら、ある程度通信を安定させられるよ。
価格は3,000円から1万円程度で、ルーターと同じメーカーの製品を選ぶと設定もスムーズでしょう。
ルーター選びで気をつける2つのポイント
- PS5にWi-Fi6E以上は不要
- 利用しているネット回線が原因の場合もある
1. PS5にWi-Fi6E以上は不要
Wi-Fi6Eは6GHz帯の電波を使える規格ですが、PS5本体は6GHz帯に対応していません。
PS5が対応しているのは2.4GHz帯と5GHz帯の2種類なので、Wi-Fi6Eの機能を活かせないのが現状です。



Wi-Fi6とWi-Fi6Eには、6Ghz帯の電波が使える以外に違いはありません。
価格が高いだけなので、わざわざPS5用にWi-Fi6E対応ルーターは必要ないわけです。
ただし、新しいモデルのスマホなら6Ghz帯に対応しています。



スマホを6Ghz帯で接続するなら、Wi-Fi6E対応のルーターを購入するのもいいね。
2. 利用しているネット回線が原因の場合もある
ルーターはあくまで家庭内のネットワークを管理する機器で、インターネット回線そのものの速度や安定性には影響を与えません。



たとえば、契約している回線の最大速度が100Mbpsしかない場合、どれほど高性能なルーターを使っても100Mbps以上の速度は出ないでしょう。
ルーターを買い替える前に、まず現在の回線速度を測定してみてください。
速度測定サイトで実測値が50Mbps以下なら、回線自体の見直しを検討したほうがいいレベルです。



もし利用しているネット回線が遅いなら、ルーターを変えても遅いままなわけだね。
ルーターを購入したほうがいいケースは2パターン
- ルーターを持っていない
- 5年以上前に購入したルーターを使っている
1. ルーターを持っていない
ルーターがないと、複数のデバイスをインターネットに接続できません。
光回線を契約しているなら家のどこかにLANケーブルの差し込み口があり、差し込み口から直接PS5を接続してもオンラインゲームはプレイ可能です。
この場合、PS5でインターネット回線を診断したときの結果で、NATタイプ1と表示されます。



『NATタイプ1はPS5が回線を独占する形になって、スマートフォンやテレビなどをインターネットにつなげなくなるから不便だよ。』
契約したときに、無料でレンタルしてくれる光回線があります。
もし、無料で貸し出してくれないなら、ルーターは購入しましょう。



月額料金がかかり続ける有料レンタルは、長期的に見ればコストパフォーマンスが悪いのでおすすめしません。
長期的に使うなら購入したほうがお得でしょう。
2. 5年以上前に購入したルーターを使っている
5年以上使っているルーターは、経年劣化によって処理能力が下がっているかもしれません。
処理能力が低いと通信が遅く、ゲームでラグが起こりやすくなるでしょう。
僕は昔、実家でいつから使っていたかわからないルーターを使っていました。



『ラグがひどくて、まともにオンラインゲームをまともにプレイできませんでしたね。』
光回線を乗り換えたときにルーターも新しくしたら、ラグがなくなって快適にプレイできるようになりました。
また、使っている年数によってはWi-Fi6に対応していない可能性もあります。
Wi-Fi6が始まった2019年以前から使っているなら、Wi-Fi6に対応していないかもしれません。



5年以上前に購入したルーターを使い続けているなら、早めに買い換えたほうがいいよ。
PS5用のルーターに関するよくある質問
- 無線と有線ならどちらがいい?
- PS5でオンラインゲームをプレイするのに必要な通信速度は?
- ゲーミングルーターは必要?
- ルーターを再起動させる方法は?
- ルーターがつながらない原因と対処法は?
- PS5で6Ghzは使える?
- どのメーカーがいい?
- ルーターの初期設定は難しい?
- 無線と有線ならどちらがいい?
-
有線接続がおすすめです。
LANケーブルを使った有線接続は通信が安定しており、ラグが発生しにくくなります。
ただしルーターとPS5が同じ部屋にあり、有線接続が難しい環境なら無線でも問題ありません。
- PS5でオンラインゲームをプレイするのに必要な通信速度は?
-
ダウンロード速度が30Mbps以上出ていればプレイできます。
50Mbps以上出ていれば、どのジャンルでも快適にプレイできるでしょう。
アップロード速度は、配信をやらないなら10Mbps以上出ていればOKです。
- ゲーミングルーターは必要?
-
必須ではありません。
PS5でオンラインゲームをプレイするなら、Wi-Fi6対応の一般的なルーターで十分対応できます。
- ルーターを再起動させる方法は?
-
ルーターの電源を切ってから、2〜3分ほど待って再度電源を入れるだけです。
電源ボタンがない機種は、電源ケーブルを抜いて2〜3分後に再度差し込んでください。
再起動するとルーターの動作がリセットされて、通信が安定する場合もあります。
定期的に再起動すると、トラブルを予防できるでしょう。
- ルーターがつながらない原因と対処法は?
-
ルーターとPS5の距離が離れすぎていると、電波が届かず接続できません。
ルーターを近づけるか、中継機を使って電波を届かせましょう。
- PS5で6Ghzは使える?
-
使えません。
PS5は2.4GHz帯と5GHz帯の2種類です。
2.4GHz帯と5GHz帯のどちらがいいかは、自宅の環境によって変わります。
両方試して、調子がいいほうで接続しましょう。
- どのメーカーがいい?
-
以下の3社がおすすめです。
- バッファロー
- エレコム
- TP-Link
上記3社はルーターの種類が多いので、ご自身にあったルーターを選びやすいです。
- ルーターの初期設定は難しい?
-
割と簡単です。
最近のルーターはスマホがあれば簡単に設定できるモデルが増えています。
指示に従って進めれば、10分程度で設定が完了するでしょう。
設定マニュアルも付属しているため、初めてルーターを設置する方でも安心です。
まとめ:機能や価格を見て選ぼう
PS5用のルーターを選ぶ際は、機能と価格のバランスを見て選びましょう。
Wi-Fi6に対応していれば複数のデバイスを接続しても通信が遅くなりにくく、ラグを抑えられます。
また、外付けアンテナが3本以上ついているモデルや、ビームフォーミングやQoS機能が搭載されているモデルを選べば、より快適にプレイできるでしょう。
ルーターを持っていない方や、5年以上前に購入したルーターを使っている方は、買い替えを検討してみてください。
ただしルーターを新しくしてもラグが改善されない場合は、ルーター以外に原因があるかもしれません。
回線速度を測定して、下り速度が30Mbps以下ならルーター以外の原因を探してみましょう。


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