この記事でわかること

- オンラインゲーム歴7年
- 一番プレイしているのは原神
- BF6もやっている
PS5でオンラインゲームをプレイしているときにラグが発生すると、画面がカクついたり操作が遅延したりして快適にプレイできません。
とくにFPSや格闘ゲームでは、わずかな遅延が勝敗を分けてしまいます。
ラグが起こる原因は、大きく分けると
- 回線が弱い
- PS5本体に問題がある
- ゲーム側に不具合がある
の3パターンです。
この記事では、PS5でゲームがラグくなる3つの原因と10の対処法を紹介しています。
また、快適にプレイするための通信速度の目安や、おすすめの光回線も解説しているので、ラグを改善したい方は最後まで読んで参考にしてください。
PS5がラグい3つの原因
- 回線が弱い
- PS5の本体に問題がある
- ゲーム側に不具合がある
1.回線が弱い
回線が弱いと、通信が遅かったり不安定だったりして、データの送受信が遅れてしまいます。
通信が遅いと、情報の更新が追いつかなくなってしまい、画面がカクついたり操作が遅延したりするわけです。
イリやんひどいときは、画面が止まったり敵が瞬間移動したりします。
とくにFPSや格闘ゲームのような一瞬の反応が求められるゲームでは、わずかな遅延でも致命的です。
回線が弱くなる原因はいくつかあります。
- Wi-Fi接続で電波が不安定になっている
- ホームルーターやモバイルルーターを使用している
- ルーターが古い
- 長時間稼働してルーターが疲れている
回線が弱いと、回線が混雑したときに通信が遅くなりやすくなります。



実際、僕も実家のルーターが古かったときは、夜9時以降の通信が遅くなってラグが多かったです。
まずは自分の通信速度を測定して、問題があるか確認してみましょう。



通信速度は、PS5本体で計測できるよ。


通信速度(ダウンロード)が低すぎる場合は、回線が原因です(目安は後述)。
2.PS5の本体に問題がある
PS5本体に何かしらの問題が起こっていると、通信が速くてもラグを感じてしまいます。
- ストレージ不足
- 複数のアプリが動いている
- 本体の設定が最適化されていない
- システムソフトウェアが最新版にアップデートされていない
本体に問題がある場合は、通信速度やPing値を調べても問題点は見つかりません。
自宅のインターネット回線に問題がなさそうなら、本体の稼働状況や設定を調べましょう。
3.ゲーム側に不具合がある
ゲーム側のバグが原因で、ラグが起こることもあります。
たとえば、BF1(バトルフィールド1)では、アップデート後にスコアが入るたびに映像がカクつきました。



プレイが厳しいレベルのカクつきでしたね。



後から修正されたバグだね。
特定のゲームでだけラグが発生するなら、公式サイトやSNSで不具合情報が出ていないか確認してみましょう。
また、プレイしているサーバーが海外のサーバーになっている可能性もあります。
海外サーバーは物理的に離れているため、通信に遅延が起こりやすいです。



僕もたまにDelta Forceで海外サーバーに飛ばされますね。
いつもは20ms程度のping値なのが50msくらいで、たまに強烈なラグに見舞われます。
ゲーム内の設定でサーバー地域を国内に限定できる場合は、設定を変更してみましょう。



ゲームによっては、指定した地域(アジア、北米など)だけ接続するように設定できるよ。
ゲームがラグい時にやるべき10の対処法
- 本体の設定を「パフォーマンス優先」にする
- データのダウンロードを止める
- PS5本体のストレージを空ける
- DNSとMTUを設定する
- ルーターを再起動させる
- 有線接続に切り替える
- Wi-Fiの周波数を切り替える
- ルーターを買い替える
- IPv6に切り替える
- 光回線に乗り換える
1.本体の設定を「パフォーマンス優先」にする
本体の設定を「パフォーマンス優先」に変えれば、視覚的なラグを改善できる可能性があります。
- ホーム画面で「設定」を開く(右上の歯車)
- 「セーブデータとゲーム/アプリ設定」を開く
- 「パフォーマンス優先と画質優先」を「パフォーマンス優先」に切り替える
初期設定では、「ゲームのデフォルト」になっており、ゲームによってどちらになるか変わります。



ゲームによって、パフォーマンスと画質のどちらになるか変わるわけですね。
同じ感覚でプレイするためにも、「パフォーマンス優先」に統一させましょう。
2.データのダウンロードを止める
データをダウンロードしながらゲームをプレイしていると、マルチタスクになってPS5の処理能力が落ちてしまいます。
PS5の処理能力が落ちた状態では、ゲームの処理が追いつかず画面がカクついてしまいます。



実際、僕も原神の最新バージョンをダウンロードしているときに原神をプレイしていたら、画面がカクついて立ち上がりも遅くなりました。
何かしらのデータをダウンロードしているなら、一旦止めてみましょう。
ダウンロードを止めても、プレイが終わってから再開させればOKです。
ダウンロードを効率よく進めたい場合は、少しの間レストモードにしておきましょう。



レストモードはいわゆる待機モードで、低電力でダウンロードやアップデートができるよ。
3.PS5本体のストレージを空ける
ストレージがいっぱいになっていると、ゲームデータの読み込みや保存に時間がかかってしまいます。
ストレージ容量は、設定の「ストレージ」で確認できます。



ストレージの空き容量がフルに近いなら、プレイしていないゲームやスクショ、動画などを削除しましょう。
ゲームはアプリを削除してもセーブデータは残るので、プレイしたくなったら再ダウンロードすれば大丈夫です。
ゲームのアップデートでデータ量が増えるので、定期的にストレージを見ておきましょう。



ストレージの空きは、全体の20%以上を確保しておいた方がいいよ。
4.DNSとMTUを設定する
DNSとMTUを設定すれば通信速度が改善されて、ラグが解消される場合はあります。
DNSとは?
ドメイン名をIPアドレスに変換するサーバーです。
サーバーごとに通信速度が異なり、DNSサーバーによっては通信の応答速度が上がります。
MTUとは?
データを送信する際の1パケットあたりのサイズです。
最適な値に設定すれば、効率的な通信ができます。
DNSとMTUはホームの設定から変更できます。
- 「設定」→「ネットワーク」→「設定」→「インターネット接続を設定」と進む
- 登録済みネットワークを選んでオプションを押す
- 「詳細設定」を選ぶ
- 「DNS設定」→「手動」と進む
- 「プライマリーDNS」と「セカンダリーDNS」を設定する
- 右下の「OK」を押せばDNSの設定は完了
- 「MTU設定」→「手動」と進む
- MTU値を入力
- 「OK」を押せば完了
おすすめのDNSは以下の表を参考にしてください。
| DNS | プライマリー | セカンダリー |
|---|---|---|
| Cloudflare | 1.1.1.1 | 1.0.0.1 |
| Googleパブリック DNS | 8.8.8.8 | 8.8.4.4 |
| Quad9 | 9.9.9.9 | 149.112.112.112 |
| OpenDNS | 208.67.222.222 | 208.67.220.220 |
MTU値は、利用している光回線によって異なります。
| 回線 | MTU値 |
|---|---|
| フレッツ光 光コラボ 電力回線 | 1454 |
| auひかり | 1942 |
| NURO光 | 1500 |
| v6プラス | 1460 |
ただし、DNSやMTUを変えても必ず改善されるわけではありません。
人によっては、悪化することもあるでしょう。



僕が試しに変えてみたところ、Quad9では逆に速度が落ちてしまいました。
| DNSサーバー | ダウンロード速度 | アップロード速度 |
|---|---|---|
| 設定なし(自動) | 91Mbps | 80Mbps |
| Quad9 | 52Mbps | 3.2Mbps |
とりあえず複数のDNSを試して、一番調子がいいDNSを見つけましょう。



設定したDNSとMTUは、「自動」に変えればもとに戻せるよ。
5.ルーターを再起動させる
一時的なルーターの不具合が原因なら、ルーターを再起動させるとラグは改善されます。
ルーターは長時間稼働し続けると、メモリに不要なデータが溜まって動作が不安定になります。



動作が不安定だと、通信が遅くなってしまいますよ。
再起動させればメモリがクリアになって、正常な状態に戻るわけです。



ルーターにも休みが必要なんだね。
再起動の方法は簡単で、一旦ルーターの電源を切って2〜3分後に起動させればOKです。
通信が遅くなったと感じたら、とりあえずルーターを再起動させてみましょう。
6.有線接続に切り替える
Wi-Fi接続よりも有線接続の方が、通信は速く安定的です。
Wi-Fiは電波で通信するため、壁や家電の影響を受けて速度が低下したり接続が不安定になったりします。



家電から出ている電波もWi-Fiには悪影響だよ。
一方、有線接続ではLANケーブルで直接つなぐため、何かしらの干渉はなく安定した高速通信が可能です。
LANケーブルでPS5とルーターを接続するだけで、優先接続はできます。
家電量販店に売っているLANケーブルで十分なので、通せるならLANケーブルを購入しましょう。



平べったいタイプなら、5mmくらいの隙間でも通せますよ。


もし、LANケーブルを通せないなら、Wi-Fiの周波数を切り替えてみましょう。(次で解説)
7.Wi-Fiの周波数を切り替える
Wi-Fiでしか接続できないなら、周波数帯を切り替えてみましょう。
Wi-Fiには2.4GHz帯と5GHz帯の2種類があり、それぞれ特徴が異なります。
| 周波数帯 | メリット | デメリット |
|---|---|---|
| 2.4GHz帯 | 障害物に強く遠くまで届く | 電子レンジやBluetoothなどほかの機器の影響を受けやすい |
| 5GHz帯 | 通信速度が速く家電の干渉を受けにくい | 障害物に弱く通信距離が短い |
どちらの周波数帯がいいかは、家の間取りによって異なります。



両方試して、調子がいい周波数で接続しましょう。
8.ルーターを買い替える
ルーターが古いと、性能不足や経年劣化によってラグが発生してしまいます。
5年以上前のルーターを使っている場合、最新の通信規格に対応していなかったり処理能力が下がっていたりしているでしょう。



ルーターが寿命だから、新しいルーターに買い替えれば、通信速度と安定性がよくなるわけだね。
LANケーブルと同じく、家電量販店で売られている普通のルーターでOKです。



僕が使っているのは店でやすく売られていたルーターで、快適にプレイできていますよ。
9.IPv4 over IPv6に切り替える
IPv4 over IPv6に切り替えると、通信速度が向上してラグが改善される可能性はあります。
従来のIPv4では、通信が混雑しやすいポイントを通らないと通信できませんでした。



「網終端装置」という設備に回線が集中しているから混雑するよ。
混雑が原因で通信が遅くなってしまうわけです。 夜にラグくなるのは、ネットユーザーが増えて回線が混雑してしまうからです。
IPv4 over IPv6なら、IPv4の混雑しやすいポイントを通らずに通信できるので、混雑を回避できます。
IPv4 over IPv6を利用するには、契約している光回線に頼めば切り替え可能です。
IPv4 over IPv6の名称は、
- v6プラス
- IPv6オプション
- IPv6高速ハイブリッド
など、回線によって異なります。
IPv4 over IPv6への切り替えは、無料または月額数百円程度で利用できる回線が多いです。



切り替えるなら、まず契約している回線の問い合わせてみましょう。
なお、利用するのはIPv4 over IPv6で、PS5はIPv6に対応していません。
10.光回線に乗り換える
ホームルーターやモバイルルーターを使っている場合は、光回線への乗り換えを検討しましょう。
とくに以下3つのどれかに当てはまっているなら、乗り換え一択です。
- ホームルーターまたはモバイルルーターでプレイしている
- マンションの無料で使える光回線を使っている
- 通信速度が低い
とくに、電波で通信しているホームルーターやモバイルルーターは、天候や住んでいるエリアによって通信が遅くなってしまいます。
上記に当てはまっている方は、早めに光回線へ乗り換えましょう。
快適にオンラインゲームをプレイできる目安
- ダウンロード速度は30Mbps以上
- アップロード速度は10Mbps以上
- Ping値は30ms以下
ダウンロード速度は30Mbps以上
30Mbps以上出ていれば、通信の速さと安定性が重要なFPSでもラグなくプレイできます。
たとえば、こちらの動画はダウンロード速度が35Mbps程度しか出ていないときにプレイした、Apex Legendsです。
見ると、問題なく撃ち勝てています。



プレイ中にラグは感じられませんでした。
なので、30Mbps以上出ていれば、十分オンラインゲームはプレイできるでしょう。
ただし、より快適な環境を求めるなら70Mbps以上出ている方がいいです。



検証したら、70MbpsくらいまでPing値(後述)は下がり続けたよ。
まとめると、ダウンロード速度は最低30Mbps以上、以上は70Mbpsです。
アップロード速度は10Mbps以上
こちらからアップロードする情報は少ないので、10Mbps程度出ていればOKです。
前述の「DNSとMTUを設定する」で紹介したDNSサーバー「Quad9」では、アップロード速度が3.5Mbpsしか出ませんでした。
しかし、Delta Forceをプレイしたところ、まったくラグはなくプレイできました。



プレイしたときのPing値は、20ms程度でしたね。
なので、10Mbps以上出ていれば、問題なくプレイできるでしょう。
ただし、YouTubeやTwitchなどでライブ配信を行うなら、最低でも30Mbpsは必要です。
低いと配信の影響でゲームの処理が追いつかなくなって、ラグが発生してしまいます。
Ping値は30ms以下
ping値は30ms以下が理想といわれています。



僕の体感では、40msくらいまではラグを感じずにプレイできますよ。
| Ping値の目安 | 筆者の体感 |
|---|---|
| 〜30ms | 問題なくプレイできる |
| 30〜40ms | ラグは感じられない |
| 40〜50ms | プレイに多少の違和感がある |
| 50ms〜 | プレイに違和感がある。たまに大きめのラグに見舞われる |
Ping値は低いほどよいとされています。



余裕を持って30ms以下、高くても40msなら十分プレイできるよ。
よくある質問
- オフラインなのに画面がカクカクする理由は?
- 急にラグくなる原因は?
- ホーム画面での動作が重い理由は?
- 一人暮らしにおすすめの光回線は?
- オフラインなのに画面がカクカクする理由は?
-
オフライン状態で画面がカクつく原因は、PS5本体の処理が追いついていないからです。
- ストレージ容量が不足している
- 複数のアプリが動作している
- データをダウンロードしている
上記のような状態では、処理速度が低下します。
ストレージには余裕を持たせて、プレイしているゲームだけを動かすようにしましょう。
- 急にラグくなる原因は?
-
急にラグくなる原因は、前述した処理能力の低下や、回線の混雑が考えられます。
夜間や休日など、インターネットの利用者が増える時間帯は回線が混雑しやすいです。
「夜にどれくらいの通信速度が出ているか」を考えて、ラグの原因を調べましょう。
- ホーム画面での動作が重い理由は?
-
ホーム画面での動作が重い理由も、PS5本体の処理が追いついていないからです。
PS5は高性能ですが、負荷はかけすぎないようにしましょう。
- 一人暮らしにおすすめの光回線は?
-
一人暮らしにおすすめの光回線は、以下の5社です。
- auひかり
- GMOとくとくBB光
- ビッグローブ光
- ソフトバンク光
- NURO光
上記5社は、通信速度がよく、格安スマホと組み合わせるとコスパがいい光回線です。
一人暮らしで生活コストを抑えたい方は、上記5社と格安スマホを組み合わせて利用しましょう。
まとめ:ラグの原因は3つ
PS5でゲームがラグい原因は
- 回線が弱い
- PS5本体に問題がある
- ゲーム側に不具合がある
の3つです。
改善する方法には以下の10個あります。
- 本体の設定を「パフォーマンス優先」にする
- データのダウンロードを止める
- PS5本体のストレージを空ける
- DNSとMTUを設定する
- ルーターを再起動させる
- 有線接続に切り替える
- Wi-Fiの周波数を切り替える
- ルーターを買い替える
- IPv6に切り替える
- 光回線に乗り換える
上記の改善方法は簡単にできる順番に並べているので、順番に試しましょう。
快適にラグなくオンラインゲームをプレイする目安は、
- ダウンロード速度30Mbps以上
- アップロード速度10Mbps以上
- ping値30ms以下
です。
どうしてもラグが改善しない場合は、光回線への乗り換えを検討しましょう。
とくにホームルーターやモバイルルーターを使っている方は、光回線に乗り換えることでラグが改善されるはずです。
オンラインゲームに最適な光回線を詳しく知りたい方は、こちらの記事もチェックしてみてください。










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