この記事でわかること
この記事では、マンションでオンラインゲームがプレイできない4つの具体的な原因と、それぞれの解決策をご紹介します。
記事で紹介した原因や対処法を知らないと、せっかくの新生活でもストレスの多いゲーム環境に悩まされ続けてしまうかもしれません。

僕がマンションでの1人暮らしを始めるときにいろいろと調べた甲斐あって、今の住居ではラグなく快適にオンラインゲームをプレイできています。
この記事を読みめば、住んでいるマンションで快適にオンラインゲームをプレイできる環境を作れるはずです。
ストレスフリーなゲームライフを手に入れるため、今すぐ記事をチェックして対策を始めてみませんか?
マンションの回線でオンラインゲームがプレイできない4つの原因
- 回線の混雑によって通信が遅くなる
- マンションの回線がVDSL方式になっている
- 完備されているインターネット回線が遅い
- プライベートIPアドレスになっている
1.回線の混雑によって通信が遅くなる
マンションでは回線が混雑しやすくなっており、混雑によって通信が遅くなる可能性はあります。
その理由は、マンションでは1本の光回線を複数の住戸で共有しているからです。
下画像のように、マンションでは外部から引き込んだ光ファイバーケーブルを、共用の設備を経由してそれぞれの住戸に分配します。


同様に、インターネットを利用するときも共用設備を通って通信しています。
つまり、どうしても各住戸の通信が共用の設備に集中してしまうわけです。
そのため、多くの住人が同時にインターネットを使うと回線が混雑して、通信が遅くなってゲーム内でラグが発生してしまいます。
とくに、利用者が集中しやすい夜間や休日に通信速度が低下しやすいです。



マンションの回線は混雑が起こりやすい構造になっているので、ラグが起こりやすくてオンラインゲームができないと言われています。
2.マンションの回線がVDSL方式になっている
マンションの配線方式がVDSL方式だと、インターネットの通信が遅くなってしまいます。
VDSL方式とは?
マンション内の電話線を使ってインターネットに接続する方法です。
マンション外の通信は、光ファイバーケーブルを使用しています。
光回線の最大通信速度が1Gbpsなのに対して、VDSL方式の最大通信速度は下り(ダウンロード速度)100Mbpsと1/10しか出ません。
また、最大通信速度まで出るケースはほぼなく、実測速度が20〜30Mbps程度しか出ないケースもあります。
下動画の方は、引っ越しした先がVDSL回線だったため、通信が遅かったようです。(1:50〜)
動画内では、「お気に入りの納豆を買うくらいのノリで契約した賃貸がVDLS方式で通信が遅かったため、やむをえず違約金を支払って引っ越しした」と言っていました。



違約金を支払ってでも引っ越しする人が出てくるくらい、VDSL方式は通信が遅いから、オンラインゲームに向いていないよ。
3.完備されているインターネット回線が遅い
「インターネット完備」を売りにしているマンションは、多くあります。
しかし、完備されているインターネット回線は速度が遅く、オンラインゲームに向いていない場合が大半です。



以前、僕が引っ越ししたときに、物件を案内してくれた人から「某住宅メーカーの賃貸マンションは、U-NEXT光が導入されている」と聞きました。
U-NEXT光の通信速度は遅めで、みんそくを見ると1Mbpsも出ていない人がいるようです。



実際、U-NEXT光の通信速度に関する評判は良くないね。
また、マンション完備で利用料金無料の回線は、コストを抑えるために低速なプランを選択しているケースもあります。



マンションに完備されているインターネット回線は遅い傾向があるため、オンラインゲームがプレイできないわけです。
4.プライベートIPアドレスになっている
インターネットへアクセスするには、IPアドレスが必要になります。
IPアドレスには
- グローバルIP
- プライベートIP
の2種類あり、もし部屋に割り当てられたIPアドレスが「プライベートIPアドレス」だった場合は、ゲームのサーバーに接続できない場合があります。
プライベートIPアドレスとは?
スマホやパソコンに割り当てられるIPアドレスです。
プライベートIPアドレスでは、インターネットに接続できません。
ルーターに割り振られている「グローバルIPアドレス」が必要です。
マンションによっては、「回線の混雑で通信が遅くなる」で紹介した共用の設備が、ルーターの役割になっています。
このようなケースでは、P2P(ピアツーピア)通信を使用する少人数でのゲームでは、接続できない可能性があります。
P2P(ピアツーピア)通信とは?
サーバーを経由せず、端末間でのみデータをやりとりする通信方式です。
代表的なP2P通信には、LINEがあります。
また、プライベートIPアドレスの場合、二重ルーターになって通信に不具合が起こる場合もあります。
なお、二重ルーターになっているかは、ゲーム機でインターネットの接続診断を行えば確認可能です。
PlayStationなら「NATタイプ3」、Nintendo Switchなら「NATタイプC、Dのどちらか」になっていれば、二重ルーターの可能性があります。



二重ルーターになっている場合は、自宅内に設置したルーターを「ブリッジモード」に設定しましょう。
1番の解決策はご自身で光回線を契約
マンションに完備されているインターネット回線が遅い場合は、ご自身で光回線を契約しましょう。
無料で使えるインターネット回線より通信が速くなる場合が多いので、速度と安定性の改善に期待できます。
住んでいるマンションに光回線の設備が導入されていれば、ほとんどの場合は個人で契約可能です。



僕が住んでいるマンションでは、auひかりを契約できますよ。
また、最近ではオンラインゲームに特化した光回線サービスも登場しています。
通常の光回線よりもさらに高速化されており、ゲームプレイ時の安定性を重視した設計になっているのが特徴です。



無料のインターネット回線より、ご自身で契約した光回線を利用してオンラインゲームをプレイするのがベストだね。
自分で光回線を契約するときの注意点が2つ
- 大家さんや管理会社の許可が必要になる
- 月額料金が割高になる場合がある
1.大家さんや管理会社の許可が必要になる
光回線の工事には、大家さんや管理会社の許可が必要になることがあります。
なぜなら、光ファイバーケーブルを引き込むために建物の壁に穴を開ける場合があるからです。
賃貸マンションでは、勝手に工事を行うと契約違反になる可能性もあります。
許可が必要になるおもなケースは、光回線の設備が建物に導入されていない場合です。



たとえば、築年数が古いマンションでは光回線設備が整備されておらず、電柱から直接部屋まで光ファイバーを引き込む工事が必要になります。
この場合、外壁に穴を開けたり配管を通したりする作業が発生するため、必ず事前に許可を取りましょう。
一方で、すでに光回線の設備が建物内にある場合は、部屋内での機器設置のみで済むことが多く、許可が不要な場合もあります。



光回線を契約する前に、管理会社に光回線を契約していいか確認したほうがいいね。
2.月額料金が割高になる場合がある
もし、光回線を直接部屋まで通した場合、月額料金が高くなります。
その理由は、直接部屋まで通した場合、戸建てタイプでの契約になるからです。
たとえばドコモ光の場合、マンションタイプが4,400円(税込)なのに対して、戸建てタイプは5,720円(税込)です(どちらも1ギガ タイプA・C)。
また、ソフトバンク光では、マンションタイプは4,180円で、戸建てタイプは5,170円となっています。



どっちも2,000円近く高いね。
直接部屋まで通せば、「マンションの回線でオンラインゲームがプレイできない4つの原因」で紹介したいずれの問題も解決しやすいです。
しかし、インターネット回線の月額料金が高くなってしまうデメリットもあります。



なので、もし直接部屋まで通せるとなった場合は、固定費が高くなることは知っておきましょう。
マンションを契約する前に確認しておく5つのポイント
- 目当ての光回線を利用できる物件か
- 自分で光回線を契約していいか
- 直接部屋まで通してもいいか(工事していいか)
- (ネット回線完備の場合)どこのインターネット回線が完備されているか
- (ネット回線完備の場合)家賃に回線料金は含まれているか
1.自分で光回線を契約していいか
良さそうな物件が見つかったら、自分で光回線を契約していい物件か確認しましょう。
マンションによっては、入居者が独自に光回線を契約できない場合があります。
契約前の内見時に、大家さんや管理会社の担当者に確認しましょう。



「自分でインターネット回線を契約していいですか?」って、ストレートに聞くのがいいね。
もし、光回線が利用できない物件だと、オンラインゲームの快適さは一気に下がってしまいます。
なので、まずは自分で光回線を契約できる物件か確認しておきましょう。
なお、「LAN」と書かれている差し込み口があるなら、大抵は光回線を利用できるはずです。



内見のときに、LANケーブルの差し込み口はあるかみておきましょう。
2.目当ての光回線を利用できる物件か
自分で光回線を契約していい物件なら、必ず利用したい光回線サービスを契約できるか確認しましょう。
なぜなら、後から契約できないと知っても手遅れだからです。
auひかりやNURO光などのダークファイバー回線や、eo光やコミュファ光といった電力回線は、マンションによっては設備が導入されていません。
ダークファイバー回線とは?
フレッツ光が敷設した光ファイバーケーブルの中で、どこも使用していないケーブルを使用している光回線です。
auひかりとNURO光は、それぞれ光ファイバーケーブルを独占しているので、混雑は少なく通信が安定しています。
電力回線とは?
電力会社が独自に敷設した光ファイバーケーブルで通信している光回線です。
ダークファイバー回線と同じく、混雑が少なく安定して通信できます。
また、電力会社とセットで利用すれば、割引を受けられたりポイントがもらえたりとお得です。
西日本限定。
物件を探すときに、「利用したい光回線を通せるか」を物件の条件に入れて探すのもいいでしょう。



僕は物件を探すときに「ピカラ光(四国限定の電力回線)が使えるマンション」を条件に入れて探してもらいました。
良さそうな物件が見つかったら使いたい光回線は利用できるか聞いてみて、場合によっては管理会社に確認してもらいましょう。
3.直接部屋まで通してもいいか(工事していいか)
必要ではありませんが、一応直接部屋まで光回線を引き込んでいいか確認しておきましょう。
マンションの共用設備を経由する回線よりも、部屋まで直接引き込んだ方が通信は安定しやすいからです。
マンションの回線は共用設備に集中するので、夜間や休日などのインターネット利用者が多い時間帯で、通信が混雑します。
通信の混雑は、インターネットが遅くなる原因の1つです。



直接部屋まで光回線を通せば共用設備を通らないから、マンション内で起こる通信の混雑を回避できるよ。
しかし、直接引き込む工事では壁に穴を開けるケースが多く、ほとんどのマンションでは建物に穴が開くのを嫌がります。



勝手に工事を行うと管理規約違反になる場合もあるので、直接部屋まで回線を引き込みたいなら、必ず確認を取りましょう。
4.(ネット回線完備の場合)どこのインターネット回線が完備されているか
インターネット完備のマンションでは、どの事業者の回線が導入されているかを必ず確認しましょう。
回線によっては、そのまま利用してもオンラインゲームをプレイできます。



僕が住んでいるマンションは、四国で一番通信が速いと言われる「ピカラ光」が導入されており、無料で使えます。
通信速度は100Mbps以下ですが、十分オンラインゲームはプレイ可能です。
導入されている光回線によっては、そのまま使ってもオンラインゲームを快適にプレイできます。



インターネット回線が完備されているなら、どこの光回線なのか確認した方がいいね。



内見には行っていませんが、フレッツ光隼(従来より高速化されたフレッツ光)が無料で使えるマンションがあると言っていました。
5.(ネット回線完備の場合)家賃に回線料金は含まれているか
インターネット完備物件の場合は、家賃に回線の料金が含まれているか確認しておきましょう。
物件によっては、最初から家賃にインターネット回線の使用料金が含まれているからです。
もし、完備されている回線とは別に自分で光回線を契約した場合、使わない光回線の使用料を毎月支払い続けるハメになってしまいます。
ただただ、お金の無駄遣いでしかありません。



家賃に回線の料金が含まれているか確認して、含まれているならその物件はやめた方がいいかも。
マンションでのオンラインゲームプレイに関するよくある質問
最後に、マンションでのオンラインゲームに関する、よくある質問に答えていきます。
- ホームルーターやモバイルルーターでオンラインゲームはできる?
-
プラットフォームやジャンルによっては、ホームルーターやモバイルルーターでもオンラインゲームをプレイ可能です。
しかし、マンションの電波状況次第では、オンラインゲームは厳しい場合があります。
実際、筆者が住んでいる部屋は4階のため、電波が弱く光回線が必須です。
- 光回線の設備がない寮はどうする?
-
寮の管理者に、光回線を導入してもらえないか交渉しましょう。
導入が無理なら、諦めるしかありません。
- FGBBでオンラインゲームはできる?
-
みんそくでFGBBを確認すると、十分プレイできそうです。
通信速度とPing値、どちらもオンラインゲームをプレイするのに必要な数値をクリアしていました。
- マンションがLAN配線方式でもプレイできる?
-
マンションに使用されているLANケーブル次第です。
LANケーブルが1Gbpsまで出る規格なら十分プレイできます。
しかし、規格が古すぎると、満足な速度は出ないでしょう。
まとめ:マンションでオンラインゲームができるかは回線次第
マンションでオンラインゲームがプレイできない原因は、おもに以下の4つです。
- 回線の混雑によって通信が遅くなる
- マンションの回線がVDSL方式になっている
- 完備されているインターネット回線が遅い
- プライベートIPアドレスになっている
マンション完備の無料で使えるインターネット回線は遅い傾向にあります。
もし、無料のインターネット回線を利用している場合は、ご自身で光回線を契約しましょう。
物件に光回線の設備が導入されている場合は、契約可能です。
ただし、物件によっては、自分で光回線を契約できない場合があります。
なので、まず管理会社や大家さんに、光回線を契約していいか確認しておきましょう。
おすすめの光回線は下の記事で紹介しているので、参考にどうぞ。


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