ルーターの場所によって通信速度が変わるっていうけど、どのぐらい違うんだろう。どういう所にルーターを置いたらいいのかな?
今回はこんな疑問にお答えします。
- ルーターとの距離による通信速度の差
- ルーターを置いてはいけない場所
- 最適な設置場所
本記事ではルーターをおいていい所とおいてはいけない所を解説します。
実践すれば、PS4を無線で接続しても高い通信速度が出ますよ!
記事の前半ではルーターとの距離と通信速度の関係性、後半ではルーター設置に最適な場所を紹介します。
ルーターに近いと通信速度は速くなる?
無線でゲームをプレイするなら、基本的にはルーターとPS4本体は近づけておきましょう。
理由はルーターとの距離が近い方が通信速度が高いからです。
どのくらい違うか、以下の条件で実際に測ってみました。
- デバイスはiPhone
- 5GHzで接続
- fast.comで測定
- 測定場所は2か所
- 1か所目はルーター(1階に設置)の真下
- 2か所目は2階(部屋のドアは閉じる)
計測結果:通信速度は3倍アップ
計測した結果、ルーターに近い方が約3倍速いという結果になりました。
なので、無線接続でオンラインゲームをプレイするなら、可能な限りPS4本体に近づけておきましょう。
ルーターを置いてはいけない場所
以下のような場所には、ルーターを置かないでください。
- 水回り
- 金属の近く
- 床の上
- 部屋の角
- 窓際
- 電子レンジなどの家電製品付近
なぜならWi-Fiの電波に悪影響だからです。
どんな影響があるかそれぞれ見ていきましょう。
水回り・金属製品の近く
Wi-Fiの電波は水に吸収されてしまいます。
台所やトイレ、風呂はもちろんですが、花瓶や水槽など水が入っている容器もNGです。
土壁みたいな湿気を含む可能性がある所にも置かない方がいいですよ。
金属も水と同様に電波を吸収してしまうので、金属製の棚には設置しないでくださいね。
床の直置き
ルーターを床におくと、床に電波が反射してうまく広がりません。
Wi-Fiの電波は接続する機器がどこにあるかわからないため、周囲360度に飛んでいきます。
床に置いておくと電波がすぐ反射してしまい、飛んでいく距離が短くなってしまうのです。
なのでルーターは床から1~2m離して高い所に設置しましょう。
部屋の隅に置くのもよくありません。
というのも床の直置きと同様、電波が壁に反射してうまく広がりにくくなってしまいます。
窓際
窓際にルータを置くと、日光によってルーターが熱を持ってしまいます。
熱を持つと熱暴走という状態になってしまい、情報処理能力が低下してしまいます。
高温になりやすい窓際には、絶対に置かないでくださいね。
ルーターに布やカバーをかけるのもよくないです。
窓際と同様、熱がこもって熱暴走にる可能性があります。
電子レンジなど電化製品の近く
少し意外かもしれませんが、電子レンジの近くもよくありません。
なぜならWi-Fiの電波に干渉するからです。
電子レンジはマイクロ波で温めるのですが、実はこのマイクロ波の周波数は2.4GHzです。
Wi-Fiの電波を2.4GHzで接続している場合、電子レンジの周波数と同じなので、干渉しあって通信が弱くなってしまいます。
他にも
- Bluetooth
- コードレス電話
- テレビのリモコン
なども2.4GHzなので、離してルーターを設置しましょう。
5GHzで接続すればOK
接続するWi-Fiの周波数を5GHzに変えるのもいいでしょう。
5GHzなら、電波の干渉を受けません。
同じ周波数どうし干渉しあうので、周波数を変えれば干渉しなくなります。
5GHzを利用する機器はほとんどないので、Wi-Fiの周波数を5GHzで接続するのも有効なのです。
関連記事:5GHzで接続したらPS4が快適!?2.4GHzとの違いを詳しく解説
最適な設置場所
ルーターは、
- 床から1~2m高い所
- なるべく家の中央
といった場所に設置するのがオススメです。
床から1~2m高い所
ルーターは床から少し高い所、だいたい1~2mの所に設置しましょう。
理由は前述のとおり、床に置くと電波が床に反射して遠くまで届かないからです。
1mほど床から離しておけば反射の影響は少なくなります。
なので1mほどの台の上にルーターを置きましょう。
なるべく家の中央
ルーターを家の中央に設置してください。
BUFFALO公式サイト内のWi-Fiの電波の飛び方によると、Wi-Fiの電波は球体上に飛んでいくそうです。
Wi-Fiの電波は、Wi-Fiルーターを中心に球体上に飛びます。
家の隅々までWi-Fiの電波を飛ばしたいなら、Wi-Fiルーターの設置場所は家の中心が最適です。
BUFFALO公式サイト「Wi-Fiの電波の電波の飛び方」より引用
ルーターを家の端っこに設置すると、一番遠い部屋での通信速度が低くなってしまいます。
なのでルーターは家の中心付近に置きましょう。
電波が弱い時の対処法
置き場所を変えても電波が弱いなら
- ビームフォーミングを使用
- 中継器を導入
といった手段をとってみて下さい。
ビームフォーミングを使用
ルーターのビームフォーミング機能が備わっているなら、利用してみてください。
Wi-Fiの電波が飛んでいく方向を指定できる機能
特定の方向に集中して電波を飛ばせる
ルーターは電波を全方向(上下左右)に、まんべんなく電波を飛ばします。
そのため離れると電波が弱くなる可能性があるのです。
ビームフォーミング機能は特定の方向に電波を飛ばせる
ビームフォーミングで電波を飛ばす向きを指定することで、そちらの方向の通信が強化できます。
そのため離れていても回線は安定するのです。
なので電波が弱いと感じたら、ビームフォーミング機能を利用しましょう。
中継器を導入
家の構造上やルーターの位置によってLANケーブルを導入できない人は中継器を導入しましょう。
中継器によって、Wi-Fiの範囲を拡大できます。
Wi-Fiルーターからの電波を受け継ぐ装置
パソコンやスマホで設定する必要無し
簡単な設定をしてコンセントに差し込むだけで設置できる中継器もあるので、導入を検討してみてください。
まとめ
今回はルーターの置き方を解説しました。
最後にもう一度最適な設置場所を見てみましょう。
- 床から1〜2m高いところ
- なるべく家の中央
- 水回り・金属製品は避ける
『どうやってもLANケーブルを通せない』という事情から、無線でゲームをプレイしている人は多いでしょう。
ラグなく快適にゲームで遊ぶためにも、しっかりとネット環境を整えてください。
Wi-Fiの周波数は、5GHzの方が安定しますよ!
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